20歳を過ぎると
年約1%の筋肉減少、
体脂肪増の恐怖

20歳を過ぎると年約1%の筋肉減少、体脂肪増の恐怖

成人の筋肉量は概ね20歳頃がピークで、その後は減少していきます。

研究によれば30歳を過ぎると毎年約1%の筋肉量が減少し、そのペースは60歳以降更に速まるとされています。

これを「サルコペニア」と呼び、加齢による筋肉の量と質の低下を指します。

筋肉量が減少すると同時に、一般的に体脂肪が増えてきます。

これはエネルギーの摂取と消費のバランス(エネルギーバランス)が崩れるためで、運動量の低下や食事の質の低下により、消費エネルギーが摂取エネルギーを下回ってきた結果なのです。

この現象は「肥満」や「メタボ」のリスクを増加させ、心血管疾患や糖尿病など慢性病の発症につながる可能性があります。

サルコペニアの予防方法適度な運動と健康的な食生活を意識

これらの問題を予防するためには、日常生活における適度な運動(筋トレ) と健康的な食生活であることは言うまでもありません。

定期的な筋トレや有酸素運動は筋肉の量と質を維持、改善し、健康的な食事においては特に野菜とたんぱく質の摂取を意識したいところ。

また、適度な食事量とバランスのとれた栄養摂取は体脂肪の増加を抑制します。

それぞれの体質や生活スタイルに合わせた「継続できる」運動(筋トレ)や食事の方法を見つけることが重要です。

とは言いながらも筋肉量の減少や体脂肪の増加は完全に防げるものではありません。

ある程度は自然な老化現象の一部と捉えながらも、健康状態を維持し、生活の質(QOL)を高めるための「あなたにとって適切な」ライフスタイルをこれからも、日々実直に追求していきたいところ。