自己投資のススメ

自己投資のススメ全ての学びは前倒し

自己投資は自分への期待の高さの表れ。
目指すべき目標地点があって、そこと現在地とのギャップを感じる限りにおいて、自己投資は必須になってくるのです。

私(中野)のマインドセット(マイルール)として「全ての学びは前倒し」という言葉があります。
何かを学ぶにしても、実際に行動を起こすにしても、それは早ければ早いほどいいです。

例えばとあるセミナーに参加するとします。

そのセミナーに今日参加するのと、3カ月後に参加するのと、半年後、1年後、3年後、5年後に参加するのとでは、セミナーに参加し、同じ時間、同じ金額を投資するという行為自体は同じであっても、結果はまるで変わってきてしまうはず。
今日セミナーに出た人は、学んだことをさっそく明日のビジネスから活かし、経験を積めるのに対して、半年後に学習した人は、それだけの期間、学びの機会があったにもかかわらず、そのチャンスをみすみす失ったことになります。

「そのうち勉強しよう」「そのうちセミナーに参加しよう」そう思っているあいだに、「そのうち」ではなく「今日」やる人との差がどんどん開いていってしまうのです。

私(中野)はある時「一度失われた学びの機会は遡って取り戻すことができない不可逆のもの」であるという認識に至りました。
今さら戻れないのだから、今からでも心を入れ替えて「全ての学びは前倒し」更にいえば「全ての学びは今、この瞬間に意思決定」と自らに刷り込んでいかないと、時々刻々に学びを深め実行に移していく人との差は、どんどん開いていくばかりではないかと考えたのです。

ムダな投資になることもある投資金額以上の回収ができればよし

私(中野)は、学びを前倒しすることによって一定割合で、「ムダな投資になることもある」と予め織り込んでいます。
学習スピードを優先すれば、消化不良や、ダメコンテンツとの遭遇が、一定割合で出てくるということです。

しかしそれを恐れては前に進めません。

逆にいえば学びや成長のペースが遅い人は(ハッキリ言いますが)「学びに対し、完璧さを追求するため意思決定の時間を長くかけ過ぎる」きらいがあるのです。
ある学習素材(コンテンツ)との出会いについて、都度、学ぶべきか、学ばざるべきか、「最大限の完璧を期して、吟味に吟味を重ねる(そして殆んどは却下するという結論に至る)」人があったとすれば、ぶっちゃけその人は「いつまで経っても何一つとして学びに取り掛かれない」こととなります。

だから私は、「千三(せんみつ、千に三つの意)」とまでは言わないにせよ、柳井さんではありませんが、学びの勝率は「一勝九敗」であれば万々歳だと思っているのです。

超高速で欲張りに学び、結果として10学んで1しかモノにならなかったとしても、その、たった一つの学びが100倍のリターンをもたらしてくれたら「全体としては10倍の回収」をもたらしてくれるのだから「あらゆるものを貪欲に学ばない手はない」ということです。

一つ一つの意志決定に完璧を求め「ムダな投資を決して行わないため、吟味の上に吟味を重ね、慎重の上にも慎重を期す」という姿勢は、確かに「学びの部分最適化」は図れるかも知れませんが「必ずしも全体最適につながるとは限らない」のです。

というよりもむしろ「全体最適から遠ざかる」と理解したほうがいいでしょう。

そんな話を聞いてもまだ腑に落ちない、という方があれば「学び投資のイメージ」として、「ベンチャーキャピタルの投資」を想像されると良いのではないでしょうか?

ベンチャー投資を行う企業や人(エンジェル)は、「投資した企業全てからのリターン」を求めている訳ではありません。
もちろん理想はそうであってでも、現実的には、10社投資して、みんながみんな投資金額以上の高値で株式の売却ができる、などとははなから思っていないのです。

リスクを取りながら色んな企業に投資していくと、潰れる会社とか、生きながら死んでいる企業、も当然出てきます。

それらを織り込んだ上で「全体として、投資金額以の回収ができればよし」と考えているのです。

まとめ自分に投じる学びが最大の自己投資

学びに対する投資も同様に捉えてみてはどうでしょう?

私(中野)などは、これまでに膨大な学習に対する投資(時間ならびに金銭)を行ってきましたが、ぶっちゃけ、「殆んどが(投資の)失敗案件」であったことを告白しなければなりません。

ただし、そのうちの、「ごくごくわずかの投資」がとてつもないリターンをもたらしてくれました。
たとえば、7年前に投資した、「1000万円稼げるパーソナルトレーナー養成塾」などは、10倍どころではない、「一つの学習が、100倍以上のリターン」をもたらしてくれました。

この講座を受講して上がった、独立起業以来、約7年間のトータル売り上げ(=ほぼ利益)は、累計すると普通に数千万円に達していますから、計算しやすいように、仮に累計で6000万の利益が生まれたとしてさえ、「売り上げ6000万円÷講座代30万円=200倍」以上のリターン!を、私は手に入れることができた、ということになります。

例えていえば、創業当時のグーグルとかAmazon、フェイスブックに投資したようなもの。

とはいえ、そんな金鉱脈を掘り当てるまでに膨大な数の学習機会に投資してきたから、極めてまれにしか存在しない
「爆騰し続ける銘柄」に出会えたし、結果として「投資の全体最適化も図れた」ことになりそうです。

もしこれが
「養成塾!?なんだか分からんよな」
「1000万稼げるなんていかがわしいセミナーやなあ」
「そんなものに投資しても、モノになるかどうか分からんし」
「リターンが約束されている分野にしか資本と時間の投下はできんよ」
「うまくいかなかったら、せっかく投資したカネと時間が無駄になるやん」
「今は忙しいから、後にしておこう」
「このお金があれば、美味しいものが食べられるしなあ」
「このお金があれば、貯金できるなあ」

などと思い、学習投資を先送り、あるいは却下していたら、トレーナーとして飯を食っていく最低限の能力くらいしか持たなかった私は、今頃どこかで野垂れ死んでいたか、相変わらず薄給でブラック企業に酷使されてたかも!

そんなことを考えるほど、学びの対象を選定するにあたって「一定程度の吟味」はもちろん絶対に必要ですが、完璧を求め過ぎて、悩みすぎ、せっかくのチャンスを逃すことのないよう、ここぞと思ったら躊躇なく、じゃんじゃん、ばりばり、どんどん、じゃぶじゃぶ、学びに突っ込んでいったほうが良いのでは?と思うのです。

無数の学びに投資していく中から1銘柄、「未来のグーグル、未来のAmazon、未来のフェイスブック」あるいはそこまでいかなくても、「その十分の一、百分の一の、成功を収める銘柄(=学習分野)」が出てくればいいと思っているからです。

話がずいぶん長くなりましたが、自分に投じる学びが最大の自己投資であり、その際には常に「全ての学びは前倒し」のマインドセットを適用していきたいのです。